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上市町教育委員会
生涯学習班
局長代理

平井 清利 さん

Kiyotoshi Hirai

上市町教育委員会 種地区

平井さんは、受け継いだ古民家を
これから後の世代のために
リノベーションして残すことにしました。

里山「種地区」へ、リノベーションした古民家を見学。

アニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」のロケ地にもなった「種地区」へ。
「種地区」は、北アルプス・剱岳のふもとの標高300mほどに広がる里山で、私たちが訪問した時は冬景色でしたが
映画の中では、主人公が町へ行く時に自転車で通った、水田が広がる美しい田園です。

平井さんは今は町の方へ住んでいるため、「西種」にある実家の古民家は7年ほど空き家になっていました。
人が住まない家は、虫やネズミ・猫などの小動物が棲みついて傷みが激しくなるそうです。
亡くなったご両親やご先祖のためにも、受け継いだ古民家を残こそうと、平井さんはリノベーションを決意しました。
外観はなるべくそのままで、内部は木材の温かみが全体を包むような改修です。

上市町教育委員会 種地区

思い出も一緒に、後世に残したい。

平井さんが過ごした子供時代は、断熱が今程施されていなく、
家の中でも、朝方になると布団に霜が降りるほどでした。
今回の改修は、床や壁・窓などに断熱材を入れて、冬の寒さも和らげるように、
大事な所は大工さんにお願いして、自分でも出来る部分はセルフDIYで進めました。
窓の断熱は、畳サイズの樹脂シートを買ってきて数枚並べて設置、そして和紙のブラインドを取り付けました。
低予算で仕上がりましたが、十分効果があるそうです。
また、囲炉裏を使えるように補修したり、透かし彫りの欄間を移設したり、
思い出の面影は大事に残しました。
水回りは、浄化槽を新設、お風呂はユニットバスに、台所は移設して使いやすくしました。
予算のことを伺うと、水回りだけで300万円くらいかかったということです。
平井さんは、とても大切な財産なので、次の世代のためにこだわる所はこだわって仕上げました。

長靴を履いて、「東種」を散策。

種地区のインターネット環境は、光インターネット回線がつながっているので特に不便は無いそうです。
居間の一角には巻きストーブを置く予定で、窓の外に降る雪を眺めながら
好きな音楽をゆったりと聴きたいと平井さんはおっしゃいました。

雪は降り続いていましたが、景色がとても綺麗なので外を散策することにしました。
冬の山間部の道路は、凍結防止のために沢の水をパイプで引き込んで、道路に終日流しています。
出かける際は、長靴が必須です。

「西種」のとなりの「東種」も、大杉の杜の中にある古民家の集落で、現在30世帯、60人ほどの人が暮らしています。
古民家は雪囲いがしてあり、離れの小屋には薪が積まれ、漆喰の土蔵もあり、雪ノ下には青い苔がのぞいていて
調和のとれたモノトーンに近い、美しい世界が続いています。
階段を上がると神社があり、とても大きな杉の御神木がありました。

上市町教育委員会 種地区

種地区は、気象庁の気温観測地。

種地区は、昭和のダム工事の際には、工事従事者が集まり、商店や旅館もあり、にぎわいがありました。
歩いていると、学校の校舎が見えましたが、現在は休校になっていて、公民館として使っているようです。
上市駅からのアクセスでは、種地区までコミュニティバスが一日5本ほど運行しています。
東種には、気象庁のアメダス(無人観測施設)があり、天気ニュースで発表される上市町の雨、風、雪などの気象情報は、ここの値です。

種地区では、「棚田オーナー」を募集しています。
地元の農家と協力して、農作業や里山散策などの体験ができたり、天日干した新米を自宅に届けてくれます。

平井さん、個人宅にもかかわらず
ご案内していただき、ありがとうございました。
素敵なお家でした。